こんにちは

もう4月に入り気温もだいぶ暖かくなってきましたね。

皆さんいかがお過ごしでしょうか？

当院も昨年、7月に緊急オープンして後3ヶ月で一年になろうとしています。

オープンしたてのときは、常に予約が無くシャッターをなかなか開けられない

認知度アンド怪しさ満点の治療院でしたが、なんとそんな治療院もわざわざ

遠方から訪ねて来ていただけるような治療院になりつつあります。

何が、うれしいか？それは、私を頼って来ていただける「最後の砦」と言って

何処からか聞いて来院してくださることです。

月並みですが我々治療家にとって、治療後の患者さんの「ありがとう、楽になりました。」と

言っていただけるその言葉は、治療家冥利に尽きます。

医学的な専門家でない方が、いきなり腰が痛くなったり気分が悪くなった時、未知の痛みに

対する精神的な苦痛は恐怖にも匹敵する事と思います。

その、苦痛や不安を一緒に解決できるように、今までと変わらずサポートさせていただきます。

さて、二足歩行の人間にとって腰痛は避けて通れない症状ですね。

そのあまりにも、身近すぎる障害は時として重篤な疾病のシグナルであることがあります。

先週、私が担当させて頂いた患者さんの話です。

当初、腰のあたりが重く違和感が取れないとの理由で来院してくださりました。

問診の際、症状の経緯や生活習慣など職業などの情報を聞きだし、その情報を元に触診し

症を立て治療を行いました。

問診、触診の結果、不眠不休に近い状態での労働・長時間の座位姿勢の為に腰痛を発症した

のだと判断し、疲労している筋や内臓に対して治療を施しました。

その日、治療の効果としては硬く疲労していた筋が柔らかく関節の可動域も向上し他覚的においても

自覚的にも楽になったとの事でした。

1週間後、電話にてその患者さんから緊急の往診以来が入りました。

「前回、腰に出た痛みと全く異なる痛みが出ている何とかしてほしい」との事でした。

電話越しに脳裏浮かんだのは、ぎっくり腰を発症したのだと思い、到着するまで楽な姿勢で

安静にしている様にと言い、すぐに患者さんのもとに車をだしました。

到着し患者さんのもとに行くと、安静にしていても腰の痛みが消えない、周期的な激痛が急に

襲ってくる横になっても椅子に座っても何しても痛みが取れない。

よくよく、痛みの状況など再度確認し痛みの場所、痛みの増減の確認を行っているうちに

この症状は、私の範疇ではどうすることもできない疾病に罹患しているのではないかと結論が出ました。

Ⅰ、腰に差されるような激痛が走っている事、疝痛発作が有る事。

Ⅱ、安静に指定いても持続し楽にならず痛みが継続している事。

Ⅲ、土下座の様な姿勢がわずかに痛みが軽減する事。

Ⅳ、背部、腰部の筋が左右で高さが異なり主要内臓ふきんで盛り上がっている事。

これらの、症状からすぐに病院に行ってもらいました。

その結果、「急性膵炎」＆「尿管結石」であったそうです。

ただの腰痛が、内臓の疾患になっていたのです。

これが、急性膵炎ではなく「膵臓癌」であったらもしかした死に直結していたかもしれません。

「ただの腰痛、されど腰痛」

無理をしなくてはいけないこの現代社会ですが、無理をしなくてもいい事もあります。

健康な体が有ってこその、充実した生活を送れます。

身体のケアは、必要不可欠なのです。

我々は、超人ではありません欠陥の多い二足歩行のか弱い人間なのですから。

それでは、みなさんご自愛くださいね。